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クイーンの法則あるいは積読の多い理由 [記憶の整理]

記憶の整理に:

 わたしがオフ会等で未読本の多い事の言い訳に使っているのに「シリーズ物は最初から順番に
読みたい」があります。わたし的には単純に”クイーンの法則”と、しています。

 このことについては理由がありまして、1972年頃から創元推理文庫でミステリやSFを読み始め
ました、やがて早川書房から本がいっぱい出ている事も知りました。ハヤカワSF文庫はすでに創
刊されていましたがミステリ文庫は未刊行でしたので、ミステリ作品は主にポケミスで読むこと
になります。その既刊目録からカーやクイーンの未読作品を注文し、その殆どが品切れだったの
ですが、それでも何冊か在庫があり手に入れル事ができました。カー『恐怖は同じ』、クイーン
『三角形の第四辺』『顔』などで、73年ころのことです。
 カーは歴史物で問題なかったのですが、創元で初期クイーン作品を読んでいただけのミステリ
初心者(読み始めて1年くらい)が後期のエラリイ君になじめるはずもなく「こんなのクイーン
じゃない」と拒絶してしまったのは若かったからか。その後ミステリ文庫で読んだ『災厄の町』
以降のライツヴィル物も楽しく読めなくて、わたしにとってのクイーンは創元推理文庫作品に限
ると思っていました。
 後年、某ミステリーサークルの猟犬クラブで『災厄の町』が課題図書に選ばれて、再読したと
きはけっこう面白く読めたのでした。他の作品も再読してみようかと考えています、いつの日に
なるか分からないけど…

 といったような理由で、楽しく・面白く読むのには初めから順番に読み進んでいくのが良い、
つ~事に決めました。これが”クイーンの法則”とわたしが呼んでいることです。

 最近ではエリザベス・フェラーズのトビー&ジョージ・シリーズ。4作目の『猿来たりなば』
3作目『自殺の殺人』2作目『細工は流々』ときてやっと第1作『その死者の名は』が出て読み
始める事が出来ました、でも引越しで2~4作のすべてが行方不明となり、リサイクル系古書店
で買いなおして読むはめになりました…

 レジナルド・ヒルのダルジール&パスコー・シリーズも5. A Pinch of Snuff と6. A Killing
Kindness が未訳のため、『薔薇は死を夢見る』以降の作品が読めないでいます。その後に文庫
オリジナルで『秘められた感情』『4月の屍衣』が出版され時は、かなり期待したんだけど後が続
かないのが残念でしかたありません。もっとも私が最初に読んだのは2作目の『殺人のすすめ』な
のはナイショ、だって翻訳されたのはこちらが先だったんだもん。こんなに長く続く人気シリーズ
になるとは思いませんでした。


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聴き惚れ [記憶の整理]

記憶の整理に:

1980年頃に1枚の輸入版LPを買った。それまで聴いたことのなかったグループなのだが、ある
FM番組で流れていた中の一曲がとても印象的だったので曲名グループ名を記憶し、レコード店で
探して、探して、探して、結局輸入版にそれらしいタイトルを発見し購入。実際針を落として聴
くまで安心できなかった覚えがあります。

 Eve/The Alan Parsons Project(1979)
 イブの肖像/アラン・パーソンズ・プロジェクト
1.Lucifer
 ルシファー
2.You Lie Down With Dogs
 ユー・ライ・ダウン・ウィズ・ドッグ
3.I'd Rather Be A Man
 ラーザー・ビー・ア・マン
4.You Won't Be There
 ユー・ウォント・ビー・ゼアー
5.Winding Me Up
 ワインディング・ミー・アップ
6.Damned If I Do
 沈黙
7.Don't Houd Back
 ドント・ホールド・バッグ
8.Secret Garden
 シークレット・ガーデン
9.If I Could Change Your Mind
 願い

このアルバムにパイロットのメンバーが加わっていたのを知ったのは後に出た別のアルバムから
で、ベールを着けた女性のLPジャケットはよく見るとちょっと怖い。
「ルシファー」はボーカルなしのインストナンバー、この曲から始まって今に到っています。

 APPのデビューアルバム『怪奇と幻想の世界~エドガー・アラン・ポーの世界』はE.A.ポー
の作品世界を音楽化したものだし、2作目の『アイ・ロボット』は、アシモフなんだろうな。
その後シングル「アイ・イン・ザ・スカイ」で全米トップ3に入るようなグループになるなんて
想像もつかなかった。


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キャメル [記憶の整理]

記憶の整理に:

1977年頃に1枚のLPを買った。それまで知らなかったグループなのでジェケ買いだったと思う。
その淡い色調のよく分からないジェケットイラストのアルバムは、別グループのアルバムと共に
わたしの3枚ある元気回復音楽のひとつとなっていました。
 Moonmadnes/Camel(1976)
 ムーンマッドネス~月夜の幻想曲(ファンタジア)/キャメル
1.Aristillus
 アリスティラスの誘い
2.Song Within a Song
 永遠のしらべ
3.Chord Change
 転移(コードチェンジ)
4.Spirit of the Water
 水の精
5.Another Night
 月夜の幻想曲
6.Air Born
 ゆるやかな飛行
7.Lunar Sea
 月の湖

このアルバムはまだオリジナルメンバーが揃っていた頃で、わたしはドラムスの特にハイハット
が印象に残っていて、あと全体に浮遊感のある音の積み重ねが好きでした。
  
 作家ポール・ギャリコの名前を知ったのもこのアルバムからでした。
前作『スノーグース』がギャリコの「白雁」を音楽化したものと解説に書いてあったからですが、
映画『ポセイドン・アドベンチャー』はもっと前にありましたが原作者の名前まで気にしてない
ので、文庫版が出たときに知った。


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銀背のこと [記憶の整理]

記憶の整理に:

1972年1月頃だろうかハヤカワSFシリーズ(銀背)の『小鬼の居留地』クリフォード・D.シマック
を買った(当時、銀背は毎月発売されていた)。田舎の小さな売り場面積も限られる本屋に銀背や
ポケミスが置いてあるわけもなく「ミステリマガジン」や「SFマガジン」の新刊案内をみて注文し
たんだけど、そこで早川書房の出版目録を見ることが出来た。
ポケミスの一覧を見てカーやクイーンの未読未見の作品がかなりあり、その殆どが品切れだった
という事は別の話だが。

当時ハヤカワSF文庫や創元推理文庫を読み始めたばかりで、SFについて作家や作品の情報が
なく、銀背の出版リストを眺めて、題名からどんな作品なんだろうと楽しく想像(妄想)していました。
その300冊あまりの作品のなかでも、とても印象的なタイトルが3冊ありました。
『人間以上』シオドア・スタージョン
『天翔ける十字軍』ポール・アンダースン
『異次元の彼方から』マレイ・ラインスター

今となっては、これらのタイトルの何があの頃のわたしに訴えていたのか不明ですが、いろいろ
と想像してしまう題名であることに間違いありません。

『人間以上』と『天翔ける十字軍』は数年後ハヤカワSF文庫から出版され、読むことが出来たの
ですが、『異次元の彼方から』だけはいつまで待っても文庫化されず、わたしの読みたい本リス
トにいつもでも記載されたままでした。(ハヤカワSF文庫の初期に出たラインスターの『青い世界
の怪物』が売れなかったからだろうが、次にハヤカワから出るラインスター作品はメド・シップ・
シリーズまで12年ほど待たなければならなかった)

結局わたしが『異次元の彼方から』を読めたのは約27年後である。


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